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ICT・IoTが創る新時代の到来と介護業界の将来性

投稿日:2018年8月29日 更新日:

1.ICT・IoTの進展がもたらす2030年代の姿


最近、ICTやIoTという言葉をよく耳にしますよね。

ICTとは「情報通信技術(Information and Communication Technology)」のことで、例えば、スマートフォンやタブレット端末に活用されているような、情報処理・情報通信分野の関連技術の総称です。

また、IoTとは「物のインターネット(Internet of Things)」のことで、例えば、従来ネットワークに接続されていなかったテレビをインターネットに接続するように、様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組みです。

近年、急速な進化を遂げてきたこれらの技術は、今後も益々発展をしていくことが見込まれており、私たちの生活に大きな影響を及ぼすであろうと言われています。

2018年4月、総務省は、情報通信審議会(総務大臣の諮問に応じて、情報の電磁的流通に関する政策の重要事項等を調査審議し、総務大臣に意見を述べる審議会)の傘下に設置している委員会の中間とりまとめとして、2030~2040年に向けた情報通信政策のビジョン「未来をつかむTECH戦略」を公表しました。

この報告の中では、2030年代に実現したい未来の姿として、ICT・IoTの進展がもたらす生活の変化のイメージが記載されています。例えば、複数の仕事に就き、どこにいてもスイッチ一つで職場に切り替えて仕事ができる「職場スイッチ」や、自動運転の空陸両用タクシーが近中距離の輸送手段に成長した「クルマヒコーキ」など、どれもワクワクするような内容ばかりです。

2.2030年代における医療・介護分野の技術革新


では、2030年代の医療・介護分野は、ICT・IoTの進展によってどのように変化することがイメージされているのでしょうか。前述の総務省「未来をつかむTECH戦略」から少しご紹介しましょう。

医療分野に関係するものとしては、「どこでもドクター」というイメージが描かれています。
現在、健診などで収集している脈拍、血圧、体温などのバイタルデータを、蚊に刺されるときのように意識しないままデータ収集してくれるモスキートロボや、自宅のトイレに設置したデバイスで日々の排泄物の成分を自動分析してくれるトイレセンサーなどで簡易に収集し、病院内で連携して問診や検査を省力化しています。

また、薬は個人のバイタルデータを元に精製され、ドローンで配送されます。異変が見つかった場合は、AIが簡単な診断を行い、専門医に伝えて早期治療を行います。

このように、ICT・IoTを利活用した医療技術の発展により、身体のメンテナンスや疾病の早期発見・早期治療など、医療の向上が図られることで、平均寿命の更なる延伸も期待されるでしょう。

介護分野に関係するものとしては、「健康100年ボディー」というイメージが描かれています。そこでは、80歳~100歳の高齢者が補助アームや補助レッグを装着して歩行をサポートしつつ、ハイキングをしている情景が描写されています。

現在の介護現場においても、ロボット技術を応用した介護アシストスーツが導入されつつありますが、更に進化し普及が進むと、高齢になっても若い頃と同じように身体を動かして、望むままに行動できるようになるという、実にポジティブで画期的な未来が想像できるのです。

3.介護業界の将来イメージが変わる可能性


現在、介護業界で働くことについては、体力的・精神的に負担が大きく、給与水準が低いというイメージを持っている方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。

一方で、介護業界は他産業と比較するとICT・IoTなどの技術の利活用が遅れている業界でもあり、今後、十数年程度で働き方が大きく変化する余地が大きいといえます。

例えば、今後、最新技術の利活用が進むことで、人間とその他の技術が担う仕事の機能分化が図られる可能性があります。そうなれば、人間はコミュニケーションのような人間が得意とする業務に注力し、体力や精神力を浪費する負担の大きい仕事は最新技術が代替、あるいはサポートによる負担軽減をしてくれるようになるでしょう。

また、ICT・IoTなどの技術を利活用することで、生産性が向上し職場環境の改善が図られることや処遇改善(賃金アップ)が進む可能性があり、これらが人材不足の解消に寄与することも考えられるでしょう。

このように考えると、ICT・IoTの進展に伴い、体力的・精神的に負担が大きく、給与水準が低いという介護業界のイメージが払拭され、働きたい職場としてマインドセットされるときはそう遠くないのかもしれません。

4.まとめ


スマートフォンで音楽や動画を視聴し、パソコンのようにインターネットが使えるようになる未来は、ほんの十数年前までは誰も考えられないことでした。

同じように考えると、この先の十数年でICT・IoTの進展がもたらす働き方の変化は誰も予測できないのかもしれませんが、多くの場合は働く人が便利になる方向に作用し、ICT・IoTの導入が遅れている業界ほどインパクトが大きいであろうことは想像に難くありません。

そして、介護業界はこのような特徴をもつ業界の一つと言えるでしょう。

参考資料:http://www.soumu.go.jp/main_content/000549839.pdf

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