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介護の転職

看護師から介護業界へ、介護士として転職するのはオススメできない理由

投稿日:2018年7月8日 更新日:

看護師のイメージって、優しくて笑顔がステキで、白衣が似合う人!

怪我や病気のときに優しくされた経験から看護師を目指した方も多いのではないでしょうか?

そんな優しいイメージの看護師が働く現場は、過酷で常にプレッシャーと戦う戦場。

白衣の天使としてデビューしたのはいいけれど、自分は看護師に向いていない気がする......と悩んでいる人が実は多いのです。

そんなとき、看護の現場をはなれ介護の現場への転職を考えているという話をきくことがあります。

看護師として命にかかわる責任の重い現場から、高齢者の身の回りのお世話をする介護の世界へ。

それなら今までのスキルも無駄にならないはず......

けど、それって本当でしょうか?

実は「看護」と「介護」は似ているようでまったく別物です。

看護の延長線上に介護がある訳ではないのです。また逆もありません。

今回は、看護師から介護士への転職をおすすめできない理由についてまとめてみました。

看護師から介護士へ転職するデメリット

まず、看護師から介護士への転職はデメリットばかりが目立ちます。

介護士はとかく看護師より下にみられがちなので、希望通り介護士になってはみたもののプライドが傷つくという人もいます。

また、いくら介護士として働いていても、あなたが看護師だとわかれば介護の仕事+看護の仕事をさせられることも想定しておくべきでしょう。

介護の現場の看護師不足は切実なので可能性は十分にあります。

しかも、介護士として雇われているので、介護士の給料しかもらえないとなったら割に合いません。

もちろんメリットもある

もちろんデメリットばかりではなくメリットもあります。

介護士としての視野が広がることで看護師の素晴らしさの再発見につながる、より介護技術が身につくなどがあげられますが、わざわざ介護士にならなければ経験できないことではありません。

せっかくの知識を高齢者の方がたのために発揮するのに、あえて介護士になることはないのです。

介護の現場でも責任はついて回る

もしも、あなたが看護師としての責任の重さから介護士を目指そうとしているなら、それは間違っています。

介護士になったからといって責任が軽くなることはありません。

負うべき責任に軽いも重いもないのです。

働く場所が病院から介護施設になるだけで、責任を負うということではどちらも同じです。

特に高齢者の方がたは、いつ急変するかわからないため常に何があってもいい心構えが必要ですし、多くの介護施設は医師が常駐している訳でもありませんから、指示を仰げないことがほとんどです。

ある意味では、病院より過酷な環境とも言えます。

看護師として病院勤務をしています。
3年がたちますが、看護師としての仕事の負担に耐えられず、
辞めたい気持ちでいっぱいです。
(専門知識の習得やスキルアップ、人間関係などです)

元々、介護士志望であったこともあり、看護職ではなく、介護士として施設等で働けないかと考えています。
私の勝手な考えでは、人の命に関与する看護師より、高齢者の身の回りのお世話をする介護士の方が気が楽なんじゃないかと思っています。
考え方が甘いですかね?

ヤフー知恵袋より引用

お気持ちは分かりますが、知識の習得やスキルアップは、介護のみならずどのお仕事であってもついて回る課題ですし、人間関係に至っても、退職することが解決策になり得るケースも確かにありますが、ツラいから介護士へ転職したい、という動機では、長続きはしないかと思います。

関連記事:
スグに使える!!パワハラされても介護士を続けたい人の解決法

実はまったく違う「看護」と「介護」

介護の現場にやってきた看護師が口をそろえて必ずいう言葉があります。

「看護師としての仕事ができない。介護士に足を引っ張られる!」

これです!

何となく似ているように思われがちな看護と介護の仕事ですが、二つは視点が違うため同じ利用者様をみていても、見ている場所がまったく違うのです。

たとえば、糖分制限が必要な利用者様に看護師が「糖分は絶対にダメ!」と言ったとしましょう。

すると、介護士は「絶対ダメってあり得ないでしょ。どうすれば、これからも甘いものを美味しく食べてもらえるかな?どうすればいいだろう?」と考えます。

「その人の病気」に目を向ける看護師と「病気のその人」全体に目を向ける介護士。

そう、看護師はピンポイントで悪い部分をみることに長けていますが、その人の生活や残された時間(人生)の全体像を一歩引いたところからみることが苦手です。

どちらがよくて、どちらが悪いのかではありません。

そもそも、比べること自体に無理があるのです。

視点がまったく違うのですから。

このように、看護師として介護の現場にきても混乱するのですから、看護師が介護士になるときには、より多くの混乱が生じることが考えられます。

「こんなはずじゃなかった。」だけは避けたいものです。

介護士になれば年収ダウンは間違いなし

下表は、厚生労働省が公表した(ボーナスを含む)職種別給与データをもとに、年収額を計算して作成した表です。(※残業代は含まない)

職種別年収額の比較グラフ

出典:賃金構造基本統計調査/e-Stat

看護師から介護士に転職すれば、少なくとも給与は月額で10万円前後は減るでしょう。
ボーナスなどを考えると年間にして100万円以上のマイナスです。

おまけに、介護士の仕事内容は体力勝負なところがありますから、給料は減ったのに仕事はきつくなったと感じることになるでしょう。

看護師として介護現場で働くのが得策!

あえて介護士として働くのではなく、介護の現場で看護師として働くことをおすすめします。

先ほどもお話ししたように、介護の現場では看護と介護の意見の相違は常にありますが、介護士になることを考えている方にはおすすめの働き方です。

現行の法律では、看護師の資格保有者であれば介護の資格をわざわざ取らなくても介護職と同じ内容の仕事ができます。

介護の現場はいろいろなスタイルがある

介護の現場は、デイサービスや特別養護老人ホームなどいろいろな形態があるので、上手く医療色の強くない現場を選べば、看護師として勤務しながら介護士の職域にもたずさわることができますよ。

特にデイサービスのような通所施設は、レクリエーションなどの盛り上げ役に徹しなければいけなかったりと、慣れるまではちょっと恥ずかしいが先に立つこともありますが、利用者様たちと輪になって笑顔で過ごす時間も多く、ザ・介護!を楽しめます。

関連記事:
【個々の利用者をより深くケアしたい!】特養からデイサービスへ転職をオススメする理由

チームであることを忘れない

介護の現場では看護と介護がいがみ合っていて、仲良く仕事ができないといったケースが残念ながらあります。

しかし、お互いがお互いを専門職として尊重し合い、主役である利用者様を中心にチームであることを忘れずに仕事に向かうことが大切です。

参考サイト:
介護施設で働く看護師の方に質問です。仕事上の悩みは何ですか?

関連記事:
もう人間関係で悩まない!介護士が職場見学で絶対に転職してはいけない施設を見破る方法

まとめ

看護と介護の利用者様へ対する視点の違いや、看護師として介護の現場で活躍することをおすすめする理由についてお話しました。

あなたが持っている資格を上手く利用しながら、あなたの希望に叶う職場は必ずあります。

ぜひ参考にしてみてください。

参考資料:
看護職員の現状と推移

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kaolin

今年で介護職歴20年目の介護福祉士です。 離婚後、無資格未経験で介護の世界に飛び込みました。 当時は、実務経験3年で介護福祉士の試験を受けられましたので受けてみたら一発合格できました。 老健・グループホーム・訪問・サ高住の経験があります。 3年前から障害者福祉の世界でサービス管理責任者をしています。 高齢者介護と障害者福祉の違いに悪戦苦闘していますが、仕事は常に楽しいと感じています。

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