もし、「柔道整復師」の資格所持者が転職を検討するとしたら、ぜひ介護や福祉関係のお仕事も視野に入れておきたいところです。
介護を予防する意識が高まる昨今、リハビリや身体機能回復のサポートが得意な柔道整復師は、「機能訓練指導員」や「児童発達支援管理責任者」など、経験を積んでいけば様々なキャリアアップの道が選択肢にあります。
介護業界で「柔道整復師」を生かせる求人を豊富に取り扱うサイト
ご存知だと思いますが、介護業界は慢性的な人出不足であり、完全な売り手市場ですので、求人を選べる自由度は高いです。
しかし、「柔道整復師」を生かした職種、「機能訓練指導員」「児童発達支援管理責任者」の求人を取り扱う転職サイトは、実はあまり多くありません。
もし、「柔道整復師」の資格を生かした転職を検討されている方は、以下のサイトからチェックすることをオススメします。
「柔道整復師」の新たな可能性について
すでに国家資格「柔道整復師」を取得されている方が、将来のキャリアプランを見据えたときに浮かぶ選択肢としては、以下の道が一般的でしょう。
- 数年間経験を積んで独立開業をする
- スポーツトレーナーになる
- パーソナルトレーナーになる
参考サイト:
https://news.mynavi.jp/kikaku/20150305-a003/
実は、「柔道整復師」には、上記の選択肢以外にも介護・福祉業務へチャレンジできる環境が整いつつあることをご存知でしょうか?
1.柔道整復師は介護業界で「機能訓練指導員」として活躍できる
機能訓練指導員とは、特別養護老人ホーム(以下、特養)やデイサービス、有料老人ホームなどで、利用者の身体機能回復を目的としたリハビリ、(※1.)レクリエーション企画、利用者の訓練計画書の作成などを担当する職種です(※資格ではない)。
近年では、要介護度の悪化を防ぐための「予防」に注目が集まっているため、「機能訓練指導員」の需要は高いと予測できます。
関連記事:
「介護予防運動指導員」が今、介護業界で注目されている理由とは
有料老人ホームや特養の施設には、「機能訓練指導員」を一人以上配置しなければならないルールがあるため、この観点からも機能訓練指導員が重宝されていることが分かりますね。
関連記事:
【職場環境がガラっと変わる】有料老人ホームから訪問介護へ転職
参考資料:
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0521-3c_0015.pdf
※1.レクリエーションを通じてなら、柔道整復師の資格を持たない介護士でもリハビリ業務を行うことができる
ケアマネージャーとして新たなステージへキャリアアップする人も
「機能訓練指導員」として活躍する方の中には、介護支援専門員実務研修受講試験を受講して、ケアマネージャー(以下、ケアマネ)を目指す方も増えています。
ケアマネになると、利用者と介護事業者との橋渡し役として、利用者からのヒアリング、市区町村に認定調査の申請、ケアプランの作成、(きちんと支援がなされているか見守る)モニタリング等が担当業務となります。
ケアマネになるには、介護施設で5年以上の実務経験が必要ですが、ケアマネにキャリアアップすれば年収アップも夢ではありません。
ケアマネの就業環境データ
- 年齢…41.1歳
- 勤続年数…9.1年
- 所定内実労働時間数…163時間
- 超過実労働時間数…9時間
- 月額給与…288,000円
- 年間賞与(ボーナス)や手当支給等…709,400円
- 労働者数…241人(1,000人以上の企業規模)
2.児童福祉業界では「児童発達支援管理責任者」という新たな道も
児童発達支援管理責任者(以下、児発管)とは、さまざまな障害を持つ子供たちの療育に関わる職種です。
放課後等デイサービスなどが職場となり、保育士と連携して設備管理や支援計画の立案、モニタリング等の業務を行います。
児発管になるには、まず柔道整復師として5年以上の経験を積み、学校や医療機関において、障害児の支援業務経験を3年以上積む必要があります。
児発管の気になる年収データについては、まだ歴史の浅い職種なため、平均データなどが分かる資料は見つかりませんでした。
ただ、以下の転職サイトで検索すると、中には月額給与30~40万円の求人も見られたので、キャリアアップの一案として視野に入れておきたいところですね。
参考サイト:
https://job-medley.com/tips/detail/760/
児童発達支援管理責任者へのインタビュー記事:
https://jiria.jp/96
まとめ
介護、福祉どちらの道に進むにしても、これからの自分の将来が明るく、前向きな人生を送れるよう、しっかりと検討していきたいところですね。
機能訓練指導員やケアマネ、児発管は、国家資格保有者が働くポジションですから、希少価値が高い=年収など就業条件が良い傾向にあるのは間違いありません。
実務経験など厳しい要件をクリアしなければならない職種ですから、今を何となく惰性で生きるのではなく、将来自分がどうなっていたいのか、とことん自分に向き合っていく必要があります。
まずは、将来の具体的なイメージを作り上げるためにも、柔道整復師の資格を生かしやすい転職サイトのチェックをオススメします。