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【職場環境がガラっと変わる】有料老人ホームから訪問介護へ転職

投稿日:2018年6月20日 更新日:

介護のお仕事で働くにあたって、その業種は大きく2つに分類されています。そう、「在宅介護」と「施設介護」です。

読んで字のごとく在宅介護とは在宅生活をしている高齢者のお世話。施設介護とは特養や老健といった介護施設で暮らす高齢者のお世話を言います。

ここでは有料老人ホームと訪問介護の違いと転職にあたっての注意点等お伝えしますが、この2つは技術面では特別変化はありません。在宅にも施設にも入浴・食事・排泄・移乗移動・状態観察などに関する介護技術が必要です。

しかし、大きく違うのが、介護観と高齢者の生活背景です。また介護職員の社員として働く際、有料老人ホームと訪問介護ではシフトも給与も全く違います。どうすれば失敗せず転職できるのでしょう?

私自身、有料老人ホーム職員から訪問職員へ転職、訪問介護歴7年の経験も交えながら、詳しくお伝えします!

訪問介護の役割と給与や雇用形態

訪問介護とは、ホームヘルパー(訪問介護員)が直接高齢者宅を訪問し、介護サービスを実施する仕事です。大きく生活援助と身体介護の2種類に分類されており、生活援助は家事全般。身体介護は利用者の体に触れる介護全般を言います。

在宅介護において訪問介護の存在は時に訪問看護の存在よりも重要であり、決められた施設の数に収まりきらない要介護高齢者の生活を支えているのもまた事実です。

とくに家族との縁が薄い高齢者にとって、ホームヘルパーはケアマネージャーと利用者の架け橋でもあり、独居(一人暮らし)で急変や転倒の危険がある利用者の様子を観察し事務所に報告することで、1度決められた介護計画に対する評価と改善の手助けを担い、マネジメント面においても陰ながら高齢者の生活を支えています。

訪問介護の社員として勤務する時、多くの方はサービス提供責任者(サ責)という肩書になります。サ責は訪問介護で働くヘルパーの仕事をあっせんしたり、ホームヘルパーや利用者からの苦情に対し適切な対処を行うなど、訪問介護のサービスが円滑に提供できるようコーディネートする職業です。
他にも滞在型やパートのヘルパーといった非常勤勤務、週1回1時間だけのヘルパー業務という雇用形態もあります。

平成29年度:ホームヘルパー平均賃金データ

  • 平均年齢…46.9歳
  • 勤続年数…6.6年
  • 平均賃金…236,500円
  • ボーナスその他手当…297,600円
  • 労働者数…7,998人

平成29年度:福祉施設で働くヘルパー平均賃金データ

  • 平均年齢…40.8歳
  • 勤続年数…6.4年
  • 平均賃金…233,600円
  • ボーナスその他手当…493,300円
  • 労働者数…81,372人

引用元:平成29年賃金構造基本統計調査

上記のデータは、厚生労働省が公表しているデータから、ホームヘルパーと介護施設で働くヘルパーのデータを転載しています。

※有料老人ホームの給与体系に関する、有力な資料データは見つからなかったので、介護施設全体の平均値を掲載しています。

ホームヘルパーの特色として、夜勤手当がないことや、サ責として働ける正社員求人が少ない傾向にあることから、ボーナス支給がないケースが多いので、給与額に関しては、まず間違いなく有料老人ホームの方が優遇される傾向にあるでしょう。

また、先ほども申し上げました通り、ホームヘルパー社員として働くならサービスが円滑に進むために気を遣う職業です。時にヘルパーの意見、利用者やその家族の意見、ケアマネの意見との板挟みになる場合もあります。もちろん自身もヘルパーとして動きます。

事業所によってはサ責でもパート勤務があったり契約社の雇用形態が用意されている所があるので、あなたの生活背景に合った雇用形態を選ぶことが出来ます。

訪問介護の利点と、よくあるトラブル

訪問介護の職員として転職を考えているなら、その良い所と悪い所、どちらも知ったうえで就職活動をする必要があります。

まずは訪問介護の良いところをご紹介しましょう。

登録ヘルパーとして3年、サ責として4年間働いた私でしたが、訪問介護の仕事を「辞められないなあ」と思っていた1番の理由として、訪問先の利用者さんが私たちを待っている事柄が挙げられます。

利用者の方々は皆足腰が悪かったり体の自由がきかないので、漠然とした不安を持っているからか、訪問すると話を聞いてもらいたい様子を見せたり「今日は暑いね」などと話しかけてくれます。また「ありがとう」「待ってるね」「次いつくるの?」の言葉に癒されたことも数知れず。施設では経験し得ない、利用者との密なコミュニケーションが訪問介護の楽しいところです。

またこれも私の施設介護経験から感じた観点ですが、訪問介護の方が横の人間関係のしがらみが少なく楽であるように思います。サ責として事務所で勤務といってもヘルパー業務や担当者会議、営業巡りなどでべったり事務所にいるという事はまずありません。なので施設という空間内で働くよりも開放感があり、気分転換も簡単です。

次は悪いところとよくあるトラブルをご紹介しましょう。

施設と比べてしんどいところはパートや滞在型の非常勤ヘルパーさんとの折り合いの難しさです。たまに「あの人だけ楽でお金の良いヘルプに入っている」「私には遠くてしんどい仕事ばかり来る」など他の職員の勤務状況にまで口を出してくる方もいます。それを収めるものサ責の仕事であり、スッキリ解決したためしがないのもまた事実。終わりの見えない作業です。

またサ責の仕事で忘れてはいけないのがアセスメントです。ケアマネが作成した介護計画書に対し、サービスが適切であるか評価を行い、ケアマネに提出します。これに際し利用者の心身・身辺の変化をチェックしていかなくてはいけないのですが、要介護者に対しては毎月行わなくてはならないので、義務とはいえヘルパー業務も抱えているためストレスが溜まります。

そして、良く起こるのが訪問先での物品の破損です。高級なものだと家族の方に謝りに行くケースも。また訪問すると利用者がいないというトラブルも毎月何件か起きます。当日キャンセル料を利用者から徴収するのがとても大変だったこともあります。

そしてヘルパーとして動いている時に、利用者からイタズラされたり、家までこっそりついてこられたことがありました。イタズラといっても鞄の中身を少し探られた程度でしたがヒヤッとしました。付きまといに関しても1回きりでした。

最近聞いたお話では、ヘルパーに対する利用者やその家族からの言葉によるセクハラが横行しているようですね。訪問先には利用者だけでなくその家族が在宅しています。ヘルパーとしてきちんと一線を引いてサービスを行わないと、スキをついてちょっかいをかけられる事案が多発しています。気を付けたいですね。

訪問介護に求められる人物像

有料老人ホームではある程度時間割が決められており、早出・日勤・遅出・夜勤とやることが決まっています。

対して訪問介護はその場その場でやることが違います

また掃除機がけ1つでも訪問先によって掃除機も違うし、たまったゴミの捨て方も違います。

このような多様性が、掃除・洗濯・買い物・オムツ交換・着脱介助・食事介助・外出介助全てにあるため、訪問介護に必要な人物像はその多様性が気にかからないような「おおらかな性格」が必須です。いちいち「なぜ?どうして?」と疑問に思い解決しないと気が済まない神経質な性格の方は向いていません。きっとストレスがたまる一方です。

このおおらかさはさらに「日付が変われば嫌な事は忘れる」というスキルを持っていれば、どの訪問介護事業所でも通用するはずです。個別で訪問するがゆえに利用者に嫌味や文句を言われた時のダメージも自分1人にかかってきます。

なので気分転換が上手な人の方が、長くこの仕事を続けることが出来るでしょう。

まとめ

今回、体験談を含めたお話だったので、若干怖い印象を持った方もいらっしゃるかもしれませんが、訪問介護の仕事は安全で、保障や管理体制がしっかりした仕事です。

勤務形態、待遇、給与や、訪問介護の良い点・トラブルに関しても書きましたが、あなたのよりよい転職に繋がる情報源となれば、幸いです。

利用者と密に付き合えるという点ではそれ以上のサービスはない訪問介護。有料老人ホームでは産まれ得なかった介護観が、あなたに芽生えるかもしれません。

面接、見学でもよく職場を観察して、しっかり吟味して転職に臨んでください!

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fnao

介護士としての経験は、グループホーム2年・有料老人ホーム2年・デイサービス2年・訪問介護4年・サービス付き高齢者住宅2年と多岐にわたります。 スキル➡介護福祉士、介護予防運動指導員

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