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新人介護士の悩み「仕事が遅い」を克服する方法

投稿日:2018年9月10日 更新日:

介護士として働きだして、最初にぶつかる課題の一つに「業務スピードが遅い」があります。自分では一生懸命やっているつもりでも、成果が目に見えない日が続くと、

「普通、介護士は何か月くらいで仕事をマスターするのかな?」
「自分が出勤するたび、先輩職員に迷惑をかけてツライ…」

などと、ついネガティブな思考ばかりが先行してしまいますよね。

介護の仕事は、利用者様主体であることが第一優先で、決して業務スピードの速さで評価がなされる世界ではありません。しかし、要介護度の高い利用者様が多く入居されている施設では、ある程度の業務スピードは必要になってきます。

ただ、スピードばかりに気をとられてしまうと、事故につながる危険性も。安全確保が基本中の基本です。

また、あなたが誰とくらべて仕事が遅いと思っているのかも重要なポイントです。この道10年の先輩介護士とくらべて仕事が遅いと感じているなら、くらべる相手を間違っています。あなたが遅くても当然です。

しかし、そういってばかりもいられませんよね。

そこで、今回は新人介護士が陥りやすい悩みや課題を出来る限りピックアップして、対処法を記載してみました。あなたの業務スピードを少しでも上げるお手伝いができればと思います。

オムツ交換に時間がかかる

頭でわかっていても、実際にやってみると上手くいかないのがオムツ交換です。

人の体は、クセや体形がそれぞれ違うので、基本の当て方をベースにその人に合った当て方の工夫が必要になります。また、男性ならオムツ前方からの尿漏れ対策が必要ですし、女性ならお尻の方での尿漏れ対策が必要です。

このように、その方の体のクセや体形、性別を踏まえてオムツを当てることで、尿漏れを防げます。尿漏れを防ぐことができれば、尿取りパッドのみの交換で済みますよね。直接的にオムツ交換の時短につながります。

次のオムツ交換が、自分じゃないからと思わずに次の人が時間をかけずにオムツ交換ができるようにしましょう。

オムツ交換中にオムツを開くと、開放感から排尿してしまう方がおられますが、そんなときは側臥位にする前に陰部に尿取りパッドをはさんでおいて、万が一のときに尿をキャッチできるような工夫をしてみてください。

また、便失禁時の便のシーツへの流れ出にそなえて、オムツを開く前にお尻の下に新聞紙を敷くものおすすめです。

必要なものはすべて広げておく

オムツ交換の際は、便失禁だったとしても大丈夫なように、必要なものをすべて持って訪室しましょう。オムツを開いてから準備不足なんてことはないようにします。

たとえば、便失禁後は軟膏塗布の指示が出ていることもありますよね。それらをすべて用意するのです。オムツを開く前に、すべてのものをスタンバイしましょう。

尿取りパッドやオムツは、すぐに当てられるように開いて手の届くところに置く、軟膏も蓋を開けて手の届くところに、陰洗ボトルも手の届くところです。

汚れた尿取りパッドを始末するための新聞も広げておく、ディスポグローブは2重3重ではめておき、汚れたら次々脱いでいく方が効率的ですよ。

このように、すべての物品は自分が最小限動けば手が届く範囲にセットしておくことです。

もしも、使わなかったら準備するだけ損と思うのではなく、常に便失禁に対応できるだけの準備をすることで、万が一に備えます。オムツを広げたあとで、足りないものを取りに行くことほど無駄な時間はありません。

オムツ交換にスピードを求めると

コツや技術がないうちにオムツ交換にスピードばかりを求めるのはおすすめしません。

なぜなら、スピードを求めると丁寧な仕事ではなくなるからです。雑な仕事をすれば尿漏れにもつながりますし、皮膚トラブルの早期発見もできません。

早く交換できたと喜んでいても、次の交換時にシーツまでの汚染を出してしまうようでは意味がありませんし、皮膚トラブルを悪化させてしまえば、毎回のオムツ交換時に処置しなければいけなくなり、やることを増やしてしまいます。

オムツ交換も、回数を重ねると必ず上達します。また、先輩介護士の交換をみることができる環境があるのなら、真似をすることをおすすめします。

手抜きで早い人の真似をする必要はありませんが、手抜きせずに早い人というのはいるものです。ぜひ真似してみましょう。

排泄介助に時間がかかる

施設などでは、食事前後にトイレに連れていくことがルーティーン化した仕事の流れになっていますよね。

しかし、利用者様がしたくないタイミングかもしれません。

そんなときは、あきらめも肝心です。出るまで待っていても時間ばかりが過ぎてしまいます。

認知症の方は特に難しい

認知症の方になると、トイレに来て便座に座っていることを認識できないで、お話し続ける方も多いです。そんなときは、トイレで便座に座っていることを気づかせてあげる工夫も必要です。

お話に付き合うのではなく、静かに見守ってみてください。シーンと静かになった瞬間に排尿してくれることは多くあります。そのとき、あなたは利用者様の視界に入らない後方に立ちます。姿を消すのです。

また、トイレの水を流して水の音を聞いていただいたり、女性の場合は「シーシー」と耳元で囁くようにすると、排尿してくださることがあります。

きっと、子育てをしていたころにお子さんの排尿を促すとき、ご自身でもされていたのかもしれません。「シーシー=排尿」のイメージを持った方は多いです。

食事介助に時間がかかる

食事介助は、絶対にスピードを求めてはいけない介助です。誤嚥につながると命を落とすことも考えられますので、あなた自身も心を落ち着かせて食事介助をしてください。

たとえば、入浴介助直後の食事介助だったとしても、深呼吸をしてあなたの気持ちを落ち着かせることが、なにより第一優先です。あなたにソワソワした気持ちがあると、必ず利用者様にも伝染します。

結果、食事に集中していただけず時間ばかりが経っていくのです。

自力摂取ができる方の場合

自力摂取ができる方は、ご自分で召し上がっていただくことが基本になりますが、上手く箸が使えないなどの理由から、1時間も食事をし続けることは体力的にも大変なものです。

ほどほどのタイミングで食事介助に入ってあげることも重要です。

あまり時間がかかっていると、集中力も切れてしまっていることが多いので、いくら「できることはご自分でやってもらう。」が基本とはいえ臨機応変な対応が必要なのです。

どうしても、食事に時間がかかってしまう場合は、介助の仕方が原因ではなく、食事形態がその方に合っていないことも考えられます。上司に相談しましょう。

食事に集中できる環境ですか?

テレビがついていたり、職員や他の利用者様が気になって食事に集中できないこともあります。

音楽をかけたり、静かで食事に集中しやすい環境を整えることが大切です。

介助する職員と利用者様の一対一で、心を落ち着かせて召し上がっていただけるような環境作りにも気をくばります。

申し送りについていけない(メモの取り方が遅い)

申し送りで、ゆっくり話してくれる人なんていませんよね。専門用語も飛び交いますし、何ともいえない雰囲気もあり緊張してしまうものです。

申し送りは重要なことがつまっていて、その日の勤務で気をつけなければいけないことの報告ですがら、聞き逃しやメモし忘れがあっては大変です。

しかし、あの申し送りを一字一句逃さずにメモしようと思う必要はありません。要点だけメモできれば十分なのです。

メモはだれかに見せるために書くものではありません。後で読み返したとき、あなたがわかればいいものです。ある程度の法則を決めて、暗号のようにメモするといいですよ。

たとえば、私が実際に取り入れているメモの取り方ですが「熱発(ねっぱつ)のため入浴中止」なら「KT↑フロ×」

KTは体温のことですよね。↑が上を向いているから上昇をイメージできます。「入浴」や「風呂」は漢字で画数も多くなるのでカタカナで「フロ」とします。×は「ダメ」を連想できます。

このように、自分がわかればいいわけですから、オリジナルのメモの取り方を考えればいいのです。

この方法は、私がまだ新人介護士で申し送りについていけなかった時代に思いついた方法です。多くの介護士が取り入れていますので、ぜひ試してください。

くれぐれも、自分の取ったメモなのに意味不明とならないように気を付けてくださいね。

申し送り前に情報収集

また、申し送り前に、記録を呼んでおくことは大切です。ある程度の情報収集をしてから申し送りを聞くので、すでに知っている情報もありメモを取るにも慌てないですみますし、事前にメモを取ってしまう方法もありますよね。

勤務時間ギリギリに出勤していては、情報収集の時間を取ることもできません。ゆとりをもって出勤しましょう。

介護用語が覚えられない

一般的な日常生活では使わない専門用語が飛び交う介護の現場。特にナースがいる現場では多く使われる傾向があります。

職員間では専門用語が飛び交うので、知らないと申し送りで何をいっているのか理解できないことにもなります。少しずつ覚えていきましょう。

これは、英単語のようにただひたすら覚えるしかないですが、必要に迫られて覚えるので記憶に残りやすいです。スマホで簡単に調べることもできますが、わからないときは、その場で教えてもらうことをおすすめします。

「新人」という時代は、そう長くは続きませんし、わからなくて当然です。

「新人」である立場を上手く利用して素直に「わかりません」と教えてもらいどんどん吸収してください。休憩時間などを利用して先輩介護士に聞いてみるものいかもしれませんよ。

まとめ

「仕事が早い=できる介護士」といった風潮があることは事実ですし、組んだ相手で、その日の疲労度は正直まったく違います。

結局は、要領よく動ける介護士は仲間の足を引っ張らない介護士なのです。

オムツ交換にしても、食事介助にしても回数を重ねればコツはつかめるものですし、スピードはついてきます。自分は仕事が遅いと心配しすぎないことです。

しかし、スピードばかりに気を取られると、安全確保がおろそかになってしまいますよ。常に「優先順位をつけて動ける介護士」を目指しましょう。どんなときでも「安全確保」が最優先です。

関連記事:
仕事が遅くて悩むなんて時間の無駄!大事なのは利用者主体の介護

また、目の前にある「しなければいけないこと」ばかりに気を取られるのではなく「次にしなければいけないこと」までをひとまとまりにして考えて、全体のイメージを意識して動いてみてください。

たとえば、食事介助をしながら口腔ケアから排泄介助、そして午睡までの全体の流れをイメージするのです。

口腔ケアをしながら尿取りパッドや陰洗ボトルを準備できることもあります。すべては時短につながりますね。

交換したオムツの始末や次の部屋に行くまでの間、記録の時間など、あなたひとりが急げばいい時間帯のスピードアップは基本中の基本です。

ちょっと意識するだけで、あなたの仕事は必ずスピードアップします。ぜひ取り組んでみてください。

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kaolin

今年で介護職歴20年目の介護福祉士です。 離婚後、無資格未経験で介護の世界に飛び込みました。 当時は、実務経験3年で介護福祉士の試験を受けられましたので受けてみたら一発合格できました。 老健・グループホーム・訪問・サ高住の経験があります。 3年前から障害者福祉の世界でサービス管理責任者をしています。 高齢者介護と障害者福祉の違いに悪戦苦闘していますが、仕事は常に楽しいと感じています。

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