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作業療法士のやりがいと資格の取得方法

投稿日:2018年5月28日 更新日:

みなさんは、「作業療法士」という仕事をご存知でしょうか?

人は、病気やケガをきっかけに、元の生活が送れない身体の状態になってしまうと、リハビリをすることがありますよね。
作業療法士という仕事は、そのリハビリに関わる仕事です。

ここでは、作業療法士のやりがいや仕事内容、資格の取得方法などについて、ご説明します。

作業療法士ってどんな仕事?

作業療法士は、リハビリテーションの中で、「作業療法」分野を担当するスペシャリストです。

理学療法は、「起き上がりや車椅子への移乗(移動)、座位の保持(座っている姿勢を保つこと)、歩行、筋力アップ」の基本動作の訓練を行います。

それに対し作業療法は、理学療法で訓練した動作の応用編を担当します。
主に「食事や料理、遊び、運動(スポーツ)」のような「応用動作」の訓練をすることで、社会復帰に向けてのサポートを行います。

患者が脳梗塞や脳内出血などで半身麻痺などの障害を持った場合、自宅に戻るということも簡単なことではありません。
その麻痺の程度によって、到達点も違います。

作業療法士は、患者の状態に応じて、環境を整えます。
車から降りて玄関までいく間の距離や障害、実際に家の中を見て、リフォーム部位を具体的に提案するなど、あらゆる場面を想定して動きます。

どんなところで働くの?

ヘルパーと男性9

「作業療法士」の活躍の場所は様々です。

高齢者施設(老人保健施設や老人ホーム)

高齢者施設は、長期的に入所されている方が多いため、身体機能や認知機能の低下が見られるケースが多いです。
毎日の生活に変化が乏しく、活動意欲の低下があるので、身体面の支援だけでなく、精神面のケアが必要になります。

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ケアの内容としては、たとえば、昔懐かしいお手玉や折り紙を使うことによって脳の動きを活性化し、同時に自発的な身体の運動を促していきます。
また残存機能を保つ役割もあり、日常の生活に対し前向きに取り組む姿勢を引き出すことにも役立ちます。

小児病院・児童福祉施設

小児病院・児童福祉施設では、主に脳性麻痺や発達障害の子どもに対する支援になります。

近年取り上げられることが多くなった発達障害に対しては、医師の診断をもとに、骨格や関節の状態、本人の手指の動かし方をモニタリングします。

モニタリング結果をもとに、日常生活に必要な動作の習得を目標を設定して、スケジュールを立てます。

具体的には、姿勢を保つこと、またそれを保持し続けること、箸の持ち方やハサミの持ち方と使い方、衣類の着脱などの訓練を行っていきます。
計画の中に、より細かい目標をつくり、「○○ができた!」という達成感を育てることも大切にしています。

発達障害には、それぞれの障害によって、長所短所があるため、その「特性を活かし、育てる」ことを念頭においています。

精神障害者施設や病院

作業療法士のお仕事は、理学療法士と類似しているため、比較されることが多いですが、精神障害者施設で活躍できるのは、作業療法士だけです。

精神障害を起こす疾患には、統合失調症・うつ病・躁うつ病・神経症・パーソナル障害・心身症・薬物やアルコール依存症・認知症・てんかんが挙げられます。

リハビリ計画の内容は、病気によっても変わってきますが、急性期か回復期かによっても変化します。

急性期には、症状や身体的、精神的な負担を考え、ストレッチや軽い体操を取り入れます。
また状況を見ながら、折り紙や塗り絵など、比較的神経が集中しやすい内容を計画することも必要です。

回復期には、病院での生活の質を向上させることや、社会復帰することを目指し、計画を立てます。
計画の中には、ビーズ細工や陶芸、書道、刺し子などの創作活動やカラオケ・ストレッチ・風船バレーなど、身体を動かしてストレスの発散を図る内容も織り込まれます。

様々なリハビリを通し、集中力の定着を図る一方、身体を動かしてストレスの発散を図ることは、社会生活の中でとても重要です。

作業療法士になる方法

作業療法士は、国家試験資格になります。

国家試験は、筆記試験となっており、毎年1回2月の最終日曜日に実施されます。

国家試験受験資格を得るには、養成機関で勉強する必要があります。

作業療法士の養成過程がある大学・短大学・専門学校で3年間以上学び、所定の課程を修了して受験資格が手に入ります。

作業療法士の養成過程を置く学校はたくさんあり、それぞれカリキュラムや学費に違いがあるので、よく考えて決めましょう。

厚生労働省が発表した平成29年度の試験合格率は、83.7%と比較的高い数値ではありますが、理学療法士の試験結果は90.3%であり、累計の理学療法士の数は15万人を突破したと報じられています。

引用:https://www.pt-ot-st.net/index.php/topics/detail/656

近年、理学療法士は需要過多であるという見方もあるので、作業療法士として活躍できる場は、まだまだたくさんありそうですね。

日本の医療・介護の強化ポイントは治療から予防へ

上記の理学療法士の記事でも触れましたが、先進国の中でもトップクラスの超高齢化社会である日本の医療現場では、医師や病院が不足しているため、近年では治療から予防への意識が高まっています。

たとえば、がんや糖尿病などを引き起こす生活習慣病、認知症患者が増えて、高額な医療費が必要となると、健康保険料から診療報酬をまかなうシステム上、国の財政が圧迫されます。
政府は、国の財源を確保するため、医療・介護・福祉分野において、予防への関心が高まるよう法律を徐々に変えてきています。

この流れは、介護業界も同じです。
特別養護老人ホームは要介護度3以上でないと入所できませんし、2017年度には要介護度の低い利用者を「要支援制度」によって、介護サービスをなるべく使わないよう法改正がなされました。

作業療法士としての活躍の場も、いまや急性期治療を行う病院だけでなく、回復期の患者を対象とした訪問看護リハビリが新たな転職候補として注目されています。

もし、作業療法士として将来のキャリアアップや、現在の職場で問題を抱えているのであれば、専門の転職サイトをぜひチェックしてみましょう。
これまで触れることのなかった、新たな情報が掲載されているかもしれません。

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