介護士は仕事着を洗濯するとき、持ち帰ることに躊躇する方も多いですよね。
「自分が担当している高齢者の方が風邪をひいていた」
「トイレ介助をしたから仕事着に排泄物がついているかも……」
そう考えると、仕事着はできれば持ち帰りたくないものです。それでも、持ち帰らなければならないなら、私たち介護士が気を付けることはなんでしょうか。
今回は、介護士だからこそ気を付けたい!仕事着の洗濯方法についてご紹介します。
仕事着の洗濯、介護士のみんなはどうしてる?
介護士の仕事着は、食事介助だけではなく、トイレ介助などによって汚染されるシチュエーションが多いですよね。
介護士さんたちは、仕事着の洗濯はどのようにしているのでしょうか?介護士の皆さんの声を紹介します。
業者に洗濯を依頼している介護施設の口コミ
当方も施設が業者(タオルなど含む)に依頼しています。
持ち出し厳禁です。施設で洗濯、乾燥は雑巾などの一部です。
引用:みんなの介護
当施設もクリーニング業者に依頼しています。
持ち出し厳禁です。
感染症対策で、同一基準の洗濯乾燥です。ビニールに一着ごと入ってきます。
付け加えると、施設(館屋内)には私服入室厳禁です。靴も支給品に変えます。
施設で洗うのは雑巾位です。ハイターと液体洗剤で洗浄→ガス式乾燥機で乾燥です。引用:みんなの介護
施設側で契約業者が除菌、クリーニングします
利用者の皆さんに接するのですからユニフォーム、エプロン持ち帰り厳禁です引用:みんなの介護
各自、自宅で洗濯する施設の口コミ
靴下やタオル、入浴介助のウェアも全て仕事用で決めてありました。
私服や家族のものとは別にしていました。
仕事用のものは、ワイドハイターと洗剤でつけおき洗いしていました。引用:ケアとも
今は各自持ち帰り自宅での洗濯です。
疥癬が流行ってから我が家は洗濯機が2台となり家族の衣類とは別に洗濯をしています。引用:けあとも
まとめると、仕事着の洗濯方法は、以下の3パターンに分かれます。
メモ
- クリーニング業者に依頼
- 施設内で洗濯する
- 自宅で各自洗濯する
コストがかかることを理由に、業者に依頼できないところも多いようですね。
また、業者に依頼すると、「手元に戻ってくるまで時間がかかる」という口コミもみられました。
施設内での洗濯については、「利用者と同じ洗濯機で洗われるから心配」という意見も見られました。
自宅に持ち帰っての洗濯となると、感染症のリスクを考えれば、家族と別にする手間があります。
どの方法にもメリットデメリットがありますね。
仕事着に付いたボールペンの染みの洗濯方法

仕事中にうっかりポケットのボールペンのインクの染みを作ってしまうこともありますよね。すぐに使う仕事着だからこそ、キレイに落としたいところです。
上の写真は、筆者の仕事用エプロンです。青いエプロンなので分かりにくいかもしれませんが、ポケットの中にあったボールペンのインクの染みが出来てしまいました。
インク染みの場合、油性か水性かによって対応が変わります。
ポイント
✅シミになってしまったインクが油性か水性かチェックする
✅油性ならエタノール、要らない歯ブラシ、汚れても良いタオル
✅水性なら弱アルカリ洗剤や漂白剤、要らない歯ブラシ、汚れても良いタオルを用意
油性ペンの染みを落とす方法
- 汚れてもよいタオルに、汚れた部分をあてる
- 裏側からエタノールをつけて、歯ブラシで軽く叩いて落とす
- 汚れがタオルに写ってきたら、布の位置を少しずつ動かしてタオルのきれいな部分に汚れをあてながら叩く
- 汚れが落ちたら、エタノールを水で落とし通常通り洗濯する
水性ペンの染みを落とす方法
- 汚れてもよいタオルに、汚れた部分をあてる
- 裏側から弱アルカリ洗剤や漂白剤をつけて、歯ブラシで軽く叩いて落とす
- 通常通り洗濯する
YouTubeに「C CHANNEL」さんの分かりやすい動画がありました。染み落としにメイク落としを使ったりしています。自宅にあるもので代用できそうな道具で紹介していますよ。
臭いには今話題の「オキシ漬け」の洗濯が効く!!
毎日着る仕事着だからこそ、洗濯しても落ちない臭いが気になりますよね。特に気になるのは以下の3つの臭い
✅雨が続いたときの生乾きの臭い
✅首元に残りやすい加齢臭
✅腋臭や汗の臭い
ドラックストアで売られている部屋干し用の洗剤を使用しても、時間が経過するとイヤな臭いが戻ってきてしまうことも。
そこで、今SNSで話題のオキシ漬けを紹介します。オキシ漬けとは、『オキシクリーン』という洗剤を使う漬けおき洗いのことです。
実際にオキシクリーンで臭いが気になるタオルを洗濯したコスケさんのブログです。
かなり臭いので3時間ほど放置。
その後洗濯してみたところ・・・なんとびっくり、嫌なニオイが綺麗さっぱり消えてるじゃないですかヾ(^v^)k
もちろんその後使って濡れても、ニオイが再発することもありませんでした。
柔軟剤のニオイも何故かせず、オキシクリーンつけ置き&普通に洗濯でほぼ無臭となりました。
住まい・暮らし領域に特化した、国内最大級のコミュニティメディアの『LIMIA』さんには、手順も紹介されています。
洗面器に2ℓから3ℓのぬるま湯を用意して、その中に大さじ1(約15g)のオキシクリーンを溶かします。ぬるま湯で溶かすのがポイントで、洗濯機へ衣類を入れる前に、10~20分ほどつけ置きします。
また、オキシクリーンは血液のシミも落とせます。
煮洗いも臭い対策に有効!
丈夫な綿素材や麻であれば煮洗いも臭い対策に良いでしょう。煮なくても熱湯をかけたり、漬けておく方法もあります。お湯を使った洗濯方法を3つ紹介します。
お湯を使った洗濯方法
- 40℃ぐらいの熱湯に臭いが気になる衣類を1時間~2.3時間つけ置きしてから、洗濯機で洗う
- お風呂に一番高い温度でお湯をはり、15分位漬けておく。その後洗濯機で洗う
- 熱湯を臭いが気になる衣類にかけて冷めるまで放置してから洗う
時間はかかりますが、コストがかからないので、誰でもできる方法ですね。注意すべき点は、素材によっては熱湯をかけると衣類が縮んでしまうことがあります。
熱湯NGな素材
- ポリエステル
- ナイロン
- レーヨン
- アクリル
熱湯を使う煮洗いは、疥癬が発生した時も行いますよね。疥癬の場合、50℃以上のお湯に10分以上浸した後に洗濯します。
血液のシミには酸素系漂白剤が有効!
血液のシミをとるためには、血液中のたんぱく質が固まってしまうと、シミが落ちにくくなってしまいます。
血液のシミは、体温に近い40度以下のぬるま湯につけてから、酸素系漂白剤を塗布しましょう。
血液のシミの抜き方
step
1シミの部分を40度以下のぬるま湯につける
step
2ゴム手袋をはめて、液体酸素系漂白剤を塗布する
step
3いつもの洗濯用洗剤に30分以上漬けておく
step
4いつも通り洗濯機で洗う
動画で分かりやすく紹介されています。
仕事着洗いの方法を知っておけば楽になる
仕事着を自宅で洗う場合は、感染症や他の衣類への汚れうつりが気になりますよね。今回、紹介した方法を知っておけば毎日の仕事着洗いも楽になりますよ。
介護の仕事は、突然の利用者さんの嘔吐や排泄の後始末など何が起きるか分かりません。
身体を酷使する仕事だからこそ、仕事着も酷使されます。仕事着の汚れは、余裕がない印象に見えてしまいます。
ご利用者様の家族と会う時や面会に来られた家族にご挨拶するときなど、清潔感のある仕事着は好印象の大切なポイントです。
大変な仕事だからこそ、仕事着は清潔に保っておきたいものですね。