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介護のお仕事

介護士の「やりがい」ってなに?続けたいと思う原動力は?

投稿日:2018年8月10日 更新日:

世間ではよく、介護は「3K」(キツイ(重労働)・汚い(排泄物などの始末)・危険(感染症の危険性))といわれます。

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それに対して「介護はやりがいを感じる。」「だから、介護はやめられない。」「介護は天職。」など真逆の声もよく耳にするのが介護という仕事です。そして、介護が嫌で異業種に転職したのに、介護に戻って来るというケースも実は多いんですよ。

「3K」は事実です。だけど、やりがいを感じる仕事であることも自信をもっていえます。きっと、この「やりがい」を知ってしまうと、介護職にはまってしまうんでしょうね。

介護士としての「やりがい」ってなに?

私は、介護士ほど向き不向きがハッキリした職種はないと思っています。なぜなら、介護は「思い」がなければできない仕事だからです。「仕事ですから。」と割り切ってできるようなものではありません。割り切れない何か。そこにやりがいがあるのです。

それでは、介護士はどんなときにやりがいを感じるのでしょうか。

「ありがとう」といってもらえる

お金をもらってお礼をいってもらえる仕事というのは、世の中それほど多くないといわれます。そのひとつに「介護士」も入っているんですよ。ご家族様からの「ありがとう」利用者様からの「ありがとう」

介護の現場でよくあるやり取りに「ありがとう」「いえいえ!こちらこそありがとうございます。」「いえいえ、こちらこそありがとう。」というのがあります。介助してもらった利用者様が、介護士にお礼をいうと、介護士がお礼で返すのです。なんともほんわかした時間です。

心の底からお互いが笑顔になれる瞬間。こんなにほんわかした時間を経験できる職種は、介護士以外にないのではないかと思います。

人生を共有するとき

介護という仕事は、利用者様と年単位でのお付き合いをさせていただくことが多いです。
そのため、大学に入ったお孫さんが夏休みに会いに来てくれることや、海外に嫁いだ娘さんが遊びにくることなどを一緒に楽しみに待つ時間もあります。
戦争当時のお話や、戦後の貧しかったころのお話を聞かせてもらいながら、一緒にポロポロと涙を流すこともあります。

こんなふうに、人生の喜びや悲しみを共有することで、お互いの関係がドンドン近くなるのです。本当に不思議な関係です。その方の人生の一部に立ち会うことも介護士の仕事なのです。

与えるものより与えられるものが大きい

私が介護士として働くようになって5年ほど経ったある日、仕事中に思ったことがあります。それは「みているつもりが、みられている。」

当時の私は、介護福祉士の試験にも合格して少しづつ責任ある仕事を任されるようにもなっていた頃でした。まさに「やりがい」を感じて働いていました。

「お世話してあげてるんじゃない。させていただいてるんだ。」

当時の私は、本当にそんな思いで仕事をしていたんです。

そんなある日、ひとりの入居者様が私にこんなことをいいました。

「どした?なんかあったのかい?」

たった一言、そう私にいってきたのです。

私は、ビックリしました。その頃、家庭の問題を抱えていて何となくスッキリとした気持ちになれず、仕事にも集中できないでいたからです。それでも、職場では明るく振る舞っていました。振る舞っているつもりでしたが、その入居者様にはバレバレだったのです。

「みているつもりが、みられている。」

いつも、入居者様たちが、困っていないかな?大丈夫かな?と、私が入居者様たちを気にかけて、目をかけているつもりでいたのに、私のほうが気にかけてもらって、目をかけてもらっていることに気づいたのです。

けど、よく考えたら当たり前です。相手は自分のおじいちゃん・おばあちゃんほども年の離れた人生の大先輩なんですから。このことがあってから、私は介護士というものは、大した存在ではないなと思うようになりました。

入居者様を介護するために介護士がいるのか?介護士が人生でつまずいたときのために入居者様たちがいるのか?介護という仕事を知らない人には理解してもらえない感覚かもしれませんよね。

介護の現場にはこんな「ほっこり」した時間がたくさんあるのです。

キツイとやりがいを天秤にかけたらやりがいの勝ち!

介護は重労働です。最近では男性職員も増えてきた介護の現場ですが、いまだに圧倒的に女性の職場。
もちろん、ボディメカニクスの習得や、福祉用具を利用して50キロの女性でも70キロの男性をベッドから車いすに移乗させることは可能です。それでも、腰痛やヘルニア持ちの介護士は多いです。

介護は汚い仕事です。排泄物の始末や、食事介助中におう吐した吐物が、自分の顔に飛んでくることもありますし、介護拒否で思い切り腕をかじられることだってあります。

介護は危険な仕事です。インフルエンザやノロウイルスならなだましですが、一生治らない病気を移される可能性もゼロではありません。

メディアでは、これらばかりがクローズアップされることが多いですが「キツイ」と「やりがい」を比べたら、断然やりがいのほうが勝っていると思う介護士が多いのです。何だか面白い現実ですよね。けど、それが介護なんですよね。

介護士としてやりがいを感じたことがない…その原因は

もしも、あなたが介護士として数年働いてきても、いまだに介護という仕事にやりがいを感じられないと思っているなら、介護士という仕事は、あなたに向いていないのかもしれません。

介護は「汚い仕事」「やりがいのある仕事」であることも確かですが、それ以上に、高齢者の方の命にかかわる「責任ある仕事」です。
人の命にかかわるということは責任がついてまわります。

だからこそ、やりがいにもつながっていくのですが、それを感じられないということは、介護士を続けていくこと自体があなたのストレスになってしまうのではないでしょうか?

介護する側・される側の一般的には考えにくい関係性

「介護」という仕事を語るとき、介護士サイドからの声を聞くことは簡単ですが、介護される側の高齢者のかたがどんな思いで介護されているかについては、なかなか聞くことができませんよね。

「排泄中の姿」や「入浴中の裸の姿」を他人に見せることは、屈辱的と考えることもできませんか?介護する側とされる側には、一般的な社会の中ではあまりない関係性が存在します。ときには、ご家族様よりも深い部分でつながることもあります。

だからこそ、介護士は「思い」がなければできない仕事なのです。そして「やりがい」を感じられないまま働くにはキツイ仕事です。

まとめ

入居・通所施設や、ご自宅で、利用者様とかかわらせていただくとき、私たち介護士のほうに多くの学びがあると感じている介護士は多いです。

また、一緒に楽しんだり、喜んだり、感動したりとその方の人生に寄り添うことができる介護士という仕事は、誰にでもできそうにみえて、実は誰にでもできる仕事ではありません。

あなたが介護士という仕事のやりがいについて再認識できて「やっぱり介護士が好き!」と思っていただけていると嬉しいです。

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kaolin

今年で介護職歴20年目の介護福祉士です。 離婚後、無資格未経験で介護の世界に飛び込みました。 当時は、実務経験3年で介護福祉士の試験を受けられましたので受けてみたら一発合格できました。 老健・グループホーム・訪問・サ高住の経験があります。 3年前から障害者福祉の世界でサービス管理責任者をしています。 高齢者介護と障害者福祉の違いに悪戦苦闘していますが、仕事は常に楽しいと感じています。

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