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介護士から他業種への転職をオススメできない理由

投稿日:2018年6月22日 更新日:

介護士の仕事は、とても重労働なワリに高給が望めず、平均賃金は、それぞれの自治体に設定されている最低賃金より少し高いくらいです。

介護士は、高齢者や障害者を対象に仕事をするため、精神的ストレスがたまりやすい環境です。
職場の人間関係も難しく、心身ともに疲れ果てて、介護士から他業種へ転職を検討される方は多いです。

しかし、介護士の私から見て、「介護士から他業種へ転職は難しい」と考えています。
ここでは、その理由と転職する時の注意点についてご説明します。

介護士から他業種への転職が難しいと言われる理由

高齢夫婦と介護

介護士は専門職のため、介護の専門知識や技術を身につけています。
しかしその反面、一般の社会人と比べ、以下の点で劣っていることが多いのです。

数値責任に対する認識が薄い

介護士と一言でいっても、以下の2パターンが業界にはいますよね。

  • 介護士として経験を積み、施設長などの管理者としてマネジメントを担う立場にまで昇進した方
  • 国家資格の介護福祉士を取得後、現場のリーダー的存在として活躍してきた方

前者の「マネジメント」まで経験のある介護士は、恐らくまだ少ないでしょう。
転職をご検討される介護士の多くは、現場で働く方と想定して話を続けます。

介護福祉士として、多くの利用者様と関りを持ってきたご経験は、確かに素晴らしい実績です。
しかし、他業種へ転職するとき、福祉の世界のことなど何も知らない面接官に、この実績を果たして正確に伝えられることはできるでしょうか?

仮に、運よく転職希望先企業の中に福祉に明るい方がいたとしても、他業種の世界でこれまでの知識や経験をどう生かしていくのかを、言語化させることは相当ハードルが高いです。

ですので、最終的に、面接採用の場で求められるのが、前職の自分の実力を証明できる実績・数値の話です。

歴史のまだ浅い介護業界では無理もないことですが、介護士は数値責任に関する意識は低いですし、そもそも命をお預かりする福祉の職場で、数値化することに抵抗を感じる介護士も少なくないかもしれません。

しかし、日本の企業では、努力目標などと表現の違いこそありますが、「月〇件の契約」といったノルマは個々の従業員に課せられます。

つまり、他業種の面接採用の場では、「あなたの介護士としての実績を表す数値はありますか?」と問われるのです。

日本企業はずっと新卒採用ですから、社内の人材を育成することは得意な傾向にありますが、中途採用の場合、「中途採用=即戦力」が期待されます。
即戦力となるかどうかを、客観的な観点から判断するには、これまでの実績を具体的な数値で示す必要があるんですね。

パソコン知識や技術の点で劣っている

一般の会社員に比べ、介護士はパソコンに触れる機会が少なくスキルが低いため、即戦力とはなりにくい場合があります。(ワードは使用できても、エクセルやパワーポイントは苦手な場合が多く見られます)
最近は、会社の回覧板、書類を電子化していることが多くなりました。ますます必要になる知識と技術であると言えます。

せっかく転職できたとしても、一般の社会人と比べて劣る部分が多いと、後で苦労するのは目に見えています。

では、いままでの経験を生かすことができる仕事に変わる場合はどうでしょうか。

介護士からスムーズに転職できる職場は、こんな職場!

介護士として培った「技術」「気配り」「傾聴」を生かすことのできる職種は、以下の通りです。

パソコンと手

これまでの介護技術を生かして医療関係へ転職

これまで、老人福祉施設のご経験しかなく、転職をご検討されるのであれば、少し視点を変えて「病院」に注目してはいかがでしょうか。

病院と聞くと「医療」を思い浮かべますが、病院の中で「介護士」が担うのは、どのような仕事なのでしょう。

病院は、病気や怪我で治療を受けなければならない状態の患者様が対象です。
施設などでは、「生活」を中心とした支援となりますが、病院では「治療」を中心とした支援となります。

医師や看護師、リハビリスタッフと連携して、「治療」が円滑に進むよう、患者様を支える重要な役割があります。

気配りができる長所を生かしてサービス業へ転職

介護の現場では、利用者の動向に常に気を配っていますよね。
製造業のように、日々決められたルーティン作業をこなすのではなく、常に利用者の声や表情、動きを見て必要なケアを実行するのが介護士の役目です。

サービス業も、お客様が求めるサービスを提供する対価としてお給料がいただける世界ですから、介護の経験を十分に活かすことのできる職場です。

傾聴ができる長所を生かしてカスタマー係へ転職

カスタマー係には、お客様からのあらゆるご質問や苦情に対して、的確な判断と適切な対応が要求されます。
的外れな回答やサービスをしないためにも、しっかりとお客様のお話を聴くことが大切です。

介護職が大切にしている「傾聴」が、お客様との信頼関係構築に大いに役に立ちます。

介護業界で得た知識・経験を生かした飲食店の開業やコンサルタント

いまでは当たり前のようになってきた「バリアフリー」という言葉ですが、日本はまだまだ進んでいないのが現状です。
高齢者や障害を持った方々が安心して生活を楽しめる環境を整えたいものです。

設備だけではなく、その動線から見える全てのものが、当たり前にバリアフリーである生活を作り出すことが必要です。
視線を介護対象者に合わせて考えることができるのは、やはり介護職で身につけた知識と経験なのです。

同じ転職でも同業種のお仕事がオススメ!

これまで、↑ 介護の知識や技術を生かしやすい転職先について、取り上げてきました。

他業種へ転職を検討される介護士の多くは、「もう二度と福祉の世界で働きたくないよ!!」と拒絶反応を示しているかもしれません。
しかし、本当に転職後に活躍したいお気持ちがあるなら、他業種よりも同業種へ転職されたほうが良いのは間違いありません。

ここでいう同業種とは、「医療・福祉業」のカテゴリーに分類されるものです。
ですから、「介護士から介護士へ」転職する道だけでなく、具体的な職種として、「医師・看護師・臨床検査技師・作業療法士・理学療法士・レントゲン技師」などの関連職種へ関心を持ちましょうというお話です。

医師や看護師といった、専門性の高い職種へ転職となると、確かにハードルは高いですが、例えば、看護師が介護士に転職して、自分の道を見つけるケースも実際にあります。
介護士から作業療法士を目指すケースも、意外と耳にしますよね。

もしくは、介護士として、働く場所を変えることによって、成功することもあります。
たとえば、

「介護施設ではうまくいかなかったけど、病院勤務に移ったら働きやすくなった」
「特養では殺伐とした施設の雰囲気や人間関係で消耗したけど、デイサービスへ移ったら自分の理想のケアが実現できた」

働く環境を変えることによって、これまで苦しかった悩みがウソのように解消されることはあるんですよ。

目的は、あなた自身の幸せ

介護をする手7

あなたは、なぜ転職をしようとしているのでしょうか。転職にはリスクが高いため、転職が決まっても、必ず幸せになれるとは限らないのです。
やりたかった仕事に就けたとしても、生活をしていけるだけの収入を得て、様々な問題をクリアすることで、本当の幸せを手に入れることができるのです。

あなたは、新しい職場で成功するために、より一層の努力をする必要があります。パソコン操作にしても、自分で勉強して身につけていかなければなりません。
上司や人事担当者は、「教えてもらう」という受動的な姿勢ではなく、「自分から学んでいく」という能動的な姿勢を見ています。

そのためにも、「この仕事に変えて良かった」と自分自身で実感できるよう、努力することがとても大切なのです。

まとめ

今回は、介護士から他業種へ転職することが難しい理由について取り上げました。

転職する前に「なぜ転職したいのか」「介護職が続けられない理由」を深く考えてみる必要があります。
結果として、「やっぱりこの仕事を選んで良かった」と実感できる転職がしたいものです。

あなたにとって、転職が将来の幸せに繋がっていくことを願います。

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