「介護事務」を知っていますか?介護業界は、力仕事が多く体力に自信がないとできないと思われがちです。
介護事務の資格は、現場で実際に介助する体力に自信がない女性に人気の資格なので、近年、注目度が高まっています。
今回は、介護事務の資格を取得すると得られるメリットについて、丁寧にご紹介します。ぜひ参考になさってください。
介護事務の資格とはどんな資格か?
介護事務の資格を取ると介護全体の事務を習得できます。習得できる作業を以下にまとめました。
介護事務で習得できる作業
- 介護の基本の知識
- 給付管理業務の方法
- 介護保険制度のしくみに関する知識
- 介護報酬の算定方法
- レセプトの書き方
- 請求と支払い方法
- 支給限度額に関する知識
- PCの入力方法
スクールによって違う介護事務の資格名
介護事務の資格といっても、運営団体、スクールによって資格の名前は違います。
- 介護事務管理士(技能認定振興協会のスクール、ユーキャン)
- 介護保険事務実務士(医療福祉情報実務能力協会のスクール、ヒューマンアカデミー)
- ケアクラーク(日本医療教育財団のスクール、ニチイ)
- 介護管理専門秘書検定資格(日本能力開発推進協会のスクール、キャリアカレッジ)
一口で介護事務と言っても様々な名称がありますね。
これだけあると、どこの運営団体で受験したら良いのか迷ってしまいますが、団体によって試験のレベルや習得できる知識に差はありませんので、悩む必要はありません。
介護事務に求められること
じつは、介護の事務作業は、資格が無くても働けます。介護関係の事務スキルに自信がある方ならあえて取らなくても良い資格ではあります。しかし、転職の際に資格を持っていると採用時に有利になることなどがメリットになります。
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介護の事務として求められること
- PCスキル(ワード・エクセル)
- 経理のスキル
- 介護保険に関する知識
- コミュニケーションスキル
その他に介護業界への関心があることも求められます。また、何より重視されるのはPCスキルと職場に馴染める適応能力。
介護事務の資格取得のメリット
仕事自体や人間関係など、採用される際に介護事務の資格を持っておくメリットをご紹介しましょう。
- 採用されるまでのスピードが早い
- 就職サポートが付いている講座の場合、就職活動が楽になる
- 業務の理解が早くなる
- 他のスタッフとの連携がスムーズになる
他のスタッフとの連携がストレスなくこなせれば、信頼関係も築きやすいですよね。仕事も楽しくなるでしょう。
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介護事務の資格取得を目指す勉強法
介護事務の資格の勉強方法は、2種類。メリット・デメリットをふまえて自分の生活スタイルに合った勉強方法を選びましょう。
- 民間団体のスクールで学ぶ
- 独学でテキストを購入して学ぶ
1.民間団体の講座で学ぶ
民間のスクールで学ぶと費用に差があります。民間の通信スクールの費用は、3万~10万円弱です。実際に、経験豊富な講師から学べるのは嬉しいポイントです。スケジュールが合う講座があればトライしてたいですね。
メリット
- 講師陣から最新の情報を得られる
- 通学なら最短3日で合格を目指せる講座もある
デメリット
- 4万円~7万円の費用と交通費がかかる
- スクールが少ない(東京でも2か所)
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2.独学でテキストを購入して学ぶ
費用を安く抑えたいなら、独学でテキストを購入して学ぶことです。場所や時間にとらわれないので、決まった時間を取ることが難しい方におススメです。しかし、介護事務のテキストは一般の書店ではなかなか見ることはありません。テキストが少ないことが難点のひとつ。
また、「受験資格」を設けている主催団体が多いので、指定の講座を受講することで受験資格がもらえる場合がほとんどです。
メリット
- 子どもが小さいなど家をあけることが難しくても自分のペースで勉強できる
- スクールより費用が安い(約35,000円~40,000円程度)
デメリット
- 通信講座では標準学習期間を4ヶ月程度が一般的
- 書店にテキストの数が少ないので探すのに手間がかかる
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介護事務の試験日や勉強期間について
気になる介護事務の試験日は、主催団体によって変わります。年に6回ほどある資格もあり、チャレンジしやすいですね。実際に受験した方のなかでは、受験勉強期間が1ヶ月半程度の人もいるようです。
試験会場は2通り
試験会場は2通りあり。資格によって違いますが、主に指定会場に行き受験するパターンか自宅で受験するパターンです。ケアクラークは会場での受験のみになりますので、あらかじめ受講前に、各運営団体のHPを見て試験会場の場所をチェックしておきましょう。
まとめ
介護事務の資格を持っておくと、採用される際に大きなメリットがあることは間違いありません。
介護事務の資格試験に関しては、民間団体が主催しているので、それぞれのカリキュラム・費用・試験会場等に特徴と注意点もあります。
取得される場合は、事前にチェックしておくことをおススメします。
介護事務の資格を所有しておくことは、転職時の面接時には有利に働きますし、実際の業務でもスムーズに働ける、役立つ知識を得ることが可能です。