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介護の3Kとは!?介護士なら知っておくべき最新版3K情報

投稿日:2018年9月24日 更新日:

「介護はキツイ!キタナイ!!キケン!!!」などと、マスコミによる過剰な煽り報道を見聞きし続ける内に、介護業界を知らない方に対して、介護の世界は暗く深い闇の中であるかのような悪印象を与えてしまっているが、具体的にこの「3K、4K」とは何なのか?具体的な実情を知らない方が多すぎる。

ここでは、介護士歴10年の私が、実体験を通して介護の3kについて、詳しくご説明いたします。

3K=きつい、きたない、きけん

介護の仕事を表現する際に、『3K』の仕事と表現されます。これは『きつい・きたない・きけん』の意味です。最近では、4K、5Kとさらに増えて表現されることもあります。

3K、4K、5Kの意味

  • 3K…キツイ・キタナイ・給与ガ安イ
  • 4K…キツイ・キタナイ・給与ガ安イ・ケッコンデキナイ
  • 5K…キツイ・キタナイ・給与ガ安イ・クライ・クサイ

その他にも『結婚できない』・『帰れない』などもあります。介護は、マイナスイメージが多くなればなるほど『K』は今後も増えていくのかもしれませんね。

3Kの『キツイ』とは?

「介護士の仕事、きつくないですか?」他業種の方に介護士であることを話すと、半数以上の方が「重労働で大変ですね」とお話しされます。
確かに、介護士は、日々車いすへ高齢者の方を移乗させたり、担当の全ての部屋のシーツを交換するため、体力が必要です。入浴担当になれば、半日は、浴室で入浴のお手伝いをしなくてはなりません。

特別養護老人ホームなどでは、夜勤もあります。施設により異なりますが夜勤の勤務時間は、約8~16時間の勤務です。各フロアに配置される介護士の人数は1~2名程度。夜中は、コール(呼び鈴)が各部屋から鳴り、フロア内を走り回ってケアにあたることもあります。朝の各セクションが集まるミーティングでは夜勤の方はいつもぐったりしていました。

夜勤は2時間の仮眠を含めて17時間。午後8時半から翌朝7時までは、職員2人だけで1フロア47人を担当する。

排泄(はいせつ)の介助は、入所者が寝ている間も続く。オムツ交換は朝まで数時間おきに計4回。その間も職員を呼ぶコールの対応に追われる。

引用:朝日新聞デジタル『老人ホームの夜勤、一晩に呼び出しコール90回』

キツイがメリットもある!

各事業所によって差はありますが、大変な夜勤には手当がついたり給与が高く設定されています。夜勤手当の平均は、3,000~8,000円です。少ない日数で収入をアップさせることができます。東京都の求人を見てみると、介護福祉士の夜勤は、約23,000円程度で募集されています。人手不足などで夜勤を連続で行い50万近い収入を得る人もいました。

収入の高さから「夜勤に入りたい」という介護士もじつは多くいます。

3Kの『キタナイ』とは?

介護士の業務には、排泄介助があります。
介護士という職業上、排泄介助は避けては通れません。プロである介護士でさえ、排泄介助は精神的に負担と感じる人は多いのです。

汚いと言われる要因

  • 排泄後の臭いの中、仕事をしなくてはならない
  • 高齢者がトイレに間に合わず、床や便座を排泄物で汚されることがある
  • 汚染されたオムツを、汚染されたオムツがたくさん詰まったゴミ捨て場に捨てに行かなくてはならない
  • 食事中、むせ込んだ方の口の中の食べ物が飛んでくる
  • よだれを拭いてあげることもある
  • 手袋をつけてはいるが、水虫が酷い方の足に薬を塗らなくてはならない
  • 自分の手に汚物がつくこともある

汚いは自分で防げる

汚い仕事はどうしても避けることはできませんが、回数を減らすことはできます。例えば排泄の場合、人によって排泄のサイクルさえ読めればトイレの失敗は少なくなります。水分摂取量や薬(便秘薬など)を飲んでいるかチェックし続けることでペースがつかめるようになりますよ。

苦手なトイレ介助の工夫

  • 手袋を2重にして行う
  • 清拭剤をしみこませたおしりふきで排泄後の清拭を行えば匂いが軽減される
  • 換気をする
  • マスクをする

現在は、ほとんどの事業所が、排泄介助を通じで起こる2次感染対策を行っています。ゴム手袋をして入浴介助を行ったり、ゴム手袋を二重につけて排泄介助を行う介護士もいます。

筆者もトイレ介助が苦手だった

介護施設に入職した時、はじめてトイレ介助をしている現場をみて衝撃を受けたのは今でも覚えています。ヘルパー2級(現在の初任者研修)の実習先では、ほとんど見学で比較的自分でトイレができる方でした。

はじめて介護士として現場のリアルなトイレ介助を見ました。トイレ介助を担当していたのは私と年齢が変わらないであろう20代の女性でした。「彼女は手際よくトイレ介助できているのに、私はできないかも。私には介護士は無理」と思いました。

しかし、新人研修は容赦なくスタートしたため、トイレの消臭剤を利用したり利用者のトイレの間隔を把握したりして挑みました。徐々に慣れてくると多少のトラブルでも「どうしたら手早く処理できるか」「何から介助するべきか」がわかるようになりました。

回数を重ねた今でも臭いは苦手ですが、介助方法に迷いがないので苦痛に感じることは少なくなりました。

3Kの『給与ガ安イ』とは?

介護士の離職率が問題になるたびに給与の安さが話題になりますよね。介護士の男性は家族を養うだけの収入がないため、結婚が難しいと言われています。

厚生労働省による調査結果によると、平成28年9月の介護職員処遇改善加算をとっている事業所の介護士の平均基本給額は、179,680円です。

経験年数や資格、都道府県で差はありますが、やはり高いとは言えませんね。

低賃金の介護士にとって明るい兆しも

低賃金が問題視される介護士にとって、今後以下2つの動きが注目されています。

  1. 介護士の基本給額、給与額はアップしている
  2. 有料サービスの充実で給与アップする可能性もある

1.介護士の基本給額、給与額はアップしている

介護士の平均基本給額は、179,680円でしたが、平均給与額は、289,780円です。事業所によって手当の充実度は違いますが、資格手当や皆勤手当てなどが基本給にプラスされます。

実は、1年間で平均基本給額は2,790円アップ、平均給与額も9,530円アップしています。

介護士不足対策で、介護士の給与アップの政策が進んできています。1年で介護士の給与は、大きく変化してきています。また、処遇改善加算とは別に給与の改善にも意欲的に取り組まれています。制度が整えば5年後、10年後更に充実しているでしょう。

介護、障害分野でも人材不足に対応する。介護人材の処遇改善は、勤続10年以上の介護福祉士(推計22万人)に公費(国・地方)1000億円と同額の介護保険料を投じ、月額平均8万円上げる。

 

政府はこれまで月額4万7000円の処遇改善を図ったとするが、それとは別に約8万円の賃上げに踏み切る。勤続10年以上の介護福祉士に限定せずに処遇改善する含みも残した。

引用:福祉新聞『中堅介護福祉士の月給8万円増へ 政府「人づくり革命」決定』

2.有料サービスの充実で給与アップする可能性もある

今年の8月に国家戦略特区の制度を活用し、東京都豊島区では保険適用外サービスを併用する介護サービスがスタートされました。これは、「混合介護」といわれ今後の介護業界の新しい形として注目されています。

混合介護では、今までの介護サービスよりも有料の選択肢が増えます。今までは、対象者だけに限られた介護を行うための訪問介護ヘルパーでしたが、混合介護が実現すれば、ペットの世話や手続きの代行なども有料サービスで頼めるようになるんです。

有料サービスの利用が増えれば、事業者にビジネスチャンスが増え介護士の収入もアップしていく見込みです。

3Kを毎日体験してる介護士たち

介護業界以外の方は、福祉新聞で話題となった『介護版 雨ニモ負ケズ』が話題になったのをご存知の方は少ないでしょう。『介護版 雨ニモ負ケズ』には、介護士のリアルな現状が描かれています。

『介護版 雨ニモ負ケズ』の一部をご紹介します。

    雨にも負けず

風邪にも腰痛にも負けず

夜勤の昼夜逆転にも負けず

雪にも夏の暑い日の送迎にも負けず

介護拒否にも負けず

難しい人間関係にも負けず

丈夫な心と体を持ち

もう少し給料が高かったり、休みがあったりしたらいいなと夢を見て

決して怒らず

いつも静かに笑っている

一部引用:介護士版「雨ニモマケズ」のこころ - Yamagishi高田馬場NAOJI〜SANのおしゃべり

この『介護版 雨ニモ負ケズ』は、介護士たちが置かれている3Kが分かりやすく描かれています。掲載後、たちまち介護業界で共感を呼びブログやSNSに載せられました。

新3Kを広めようとする動きもある

介護業界の体勢が整い始め、マイナスイメージが強い3Kを払しょくするために新たに『新3K』を打ち出す動きも見えてきます。

かわいい・かっこいい・結構おもしろい /「NPO法人Ubdobe」岡勇樹さん

「『クリエイティブなことをしたいのなら、福祉業界に入りなよ』と僕はよく言います。いろんな業界へ展開できるビジネスチャンスがあるという点もそうなのですが、一人対一人のサービスからこの仕事はできているんですよね。

引用:キャリアコンパス

 

認識を変えてその人を知ろうとすることで、その人の生活をコーディネートするクリエイターになれるんです。

引用:キャリアコンパス

岡勇樹さんは、厚生労働省の介護人材確保地域戦略会議の有識者に選任された方です。もともとショートステイや訪問介護で働いていた経験があり介護現場を知っています。

現在は、「NPO法人Ubdobe」を立ち上げられ、障がい者の方が参加できる音楽イベントを開催したり、福祉系の企業ブランディングなどで活躍されています。岡さんは、介護の3Kを「かわいい」「かっこいい」「結構おもしろい」と表現しています。

稼げる・健康・かっこいい /笑わせ介護士の八福さん

この仕事は、単に「お年寄りのお手伝いをする」といった仕事ではありません。

もっともっと壮大なスケールの仕事です(^_-)-☆

引用:介護士戦線24時~目指せ新3K!(稼げる!健康!かっこいい!)

 

私は、収入の少ない者同士で、傷をなめ合うような環境を継続していってはいけないと思っています。

いつまでも、足の引っ張り合いをするような環境であっては、良い職場は決して創れないと思います。

だからこそ私たちは、この「3K」という悪いイメージからあがいて脱出する必要があるのです。

引用:介護士戦線24時~目指せ新3K!(稼げる!健康!かっこいい!)

笑わせ介護士の八福さんは、現役の介護士です。介護業界がこれから発展していく業界であることや介護士の今後の可能性から介護士の魅力をブログで発信されています。笑わせ介護士の八福さんは、介護士たちの労働問題やレクリエーションの記事も書かれています。

リアルな現場状況と親しみやすい文章は、同じ介護士として勉強にもなる読みやすいブログです。

3Kは一昔前!少しずつではあるが確実に変化している

介護士が暗いイメージだと「介護」自体も暗いイメージになってしまいがちです。しかし、実際はとても身近で誰もが通る道。自分たちはまだ順番がきていないだけです。

介護士は、人生で『当たり前に通る道』のサポーターです。

マイナスイメージの3Kは介護士に興味がある方々の入り口を狭めてしまいます。今は、10年前から比べると3Kはだいぶ少なくなったように思います。仕事環境の改善のためのコンサルタントによる勉強会が事業所内で実施されたり、衛生環境改善のための委員会活動などもあります。

トイレ介助、入浴介助など体力勝負の仕事ではありますが、高齢者の方から得るもの多く勉強になります。介護士の仕事は慢性的な人手不足から、スピードばかりを求められ質が落ちてしまっていました。

介護保険制度は2000年にスタートしたばかりの比較的新しい制度。まだまだ、変化し続けるでしょう。仕事内容や求められるスキルも変化してくるので、介護士の社会的地位も上がってくると思っています。

社会的地位が上がれば、3Kは解消していくのではないでしょうか。

3Kが嫌なら『介護士にならない!』より『どこで介護士として働くか!』で悩むべき!

メディアでは、3K=介護職というイメージでですが、介護士からすれば働く場所をきちんと選ぶことで3Kの印象が変わってきます。

介護士たちの話を聞いていると、3Kの根底には人間関係の問題がいつもあります。

悪しき流れに自らものってしまうと、あなたの中の3Kはさらにフォーカスされてしんどくなっていきます。

まだまだ、仕事環境に恵まれているとは言えない介護業界ではありますが、事業所によって介護士の待遇が違います。介護士の仕事すべてが、『キツイ・汚イ・給与ガ安イ』ではありません。3Kが嫌だったら介護士を諦めるのはまだ早い。働く場所をシッカリ選びましょう。

今後、需要が伸びる分野ですので今からスタートしておけば5年後、10年後には始めたときよりも経歴もつきますし、待遇も良くなっていくでしょう。

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台所のパンダ

介護士の経験は10年。 今までに採用担当、デイサービス主任、生活相談員を経験しています。 現在も子育てをしながら介護士として勤務しています。

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